心構えシリーズ④

稽古が終わったときに大切なこと


言葉:「ありがとうございました!」感謝の声を大きく

稽古が始まるときは「お願いします」。
これは――

👉 「自分がどれだけ上達したか、試します」
という決意の言葉。

そして、稽古が終わるときは「ありがとうございました」。
これは――

👉 「自分の上達が分かりました。自分の未熟さが分かりました」
という感謝の言葉。

つまり、始まりと終わりで意味がつながっているのです。

稽古で学んだこと、気づいたこと、課題になったこと。
すべてを受け取って「ありがとうございました」と声に出す。
その一言で、自分の稽古が一つの形になります。

声に出すことで、稽古は終わり、また新しい一歩が始まる。
この流れを大切にしましょう。




思考:「今日の学びを持ち帰ろう」

稽古は終わったけれど、そこで終わりじゃない。
本当に大切なのは――

「今日、自分は何を学んだか?」

・今日できたことは何か。
・今日注意されたことは何か。
・今日気づいたことは何か。

それを持ち帰ることで、家でも、学校でも、次の稽古でも、強くなれる。
心に一つだけでも、持ち帰って考えてみる。

それが、次の成長につながります。



行動:道場の隅々を見渡して整理整頓

稽古が終わったあとの道場は――
来たときよりも美しく。

使った道具を片付ける。
落ちているゴミがないか見る。

畳の端、壁の隅、鏡の前・・・鏡はないけど。。。

誰に言われなくても、周りを見て動けるようになると、
それだけで立派な“道場生”です。

整理整頓は、心の整理でもあります。
自分の気持ちを整えて、また次の稽古に向かう準備です。



👉 終わりを丁寧にすると、次への道が開く

何事も「終わり方」が大事です。
終わりを丁寧にできる人は、次にうまくつながります。


稽古の終わり方が丁寧だと、
・次の稽古が気持ちよく始められる
・仲間も先生も気持ちよく終われる
・自分自身も心がスッキリする

稽古の最後こそ、気持ちを込めて終わる。
それが、「強くて、かっこいい空手家」への第一歩です。



まとめ

  • 感謝の声を大きく出そう

  • 今日の学びを心に残そう

  • 道場をきれいに整えて終わろう

 

終わりを丁寧にする人は、次の始まりをもっと良くできる人。
今日もまた、「押忍」と一礼して、次の一歩へ――。