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2025-09-07 09:22:00

心構えシリーズ⑧~強くなるには「振り返り」が不可欠!空手稽古ノートのつけ方と活用法

「今日は良い稽古ができた!」と満足して家に帰った後、何をしていますか?
稽古が終わったあてに、強くなるための大切な時間が始まります。

それは―― 「復習とイメージトレーニング」 です。

どれだけ激しい稽古をしても、その内容を振り返り、自分の成長につなげなければもったいない。
今回は、日々の稽古を無駄にしないための「第二の稽古」の方法を紹介します。



1. 稽古ノートは「未来の自分へのメッセージ」

「稽古ノート」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、書くのはシンプルでOK。
たった3つの項目を書くだけです。

  • 今日の目標 … 「今日は〇〇を意識して美しく動く」と決める。

  • 今日の成果 … 「できたこと」「気づいたこと」を書く。

  • 今日の課題 … 「できなかったこと」「もっと改善したいこと」を具体的に書く。

例:

  • 「今日は相手の攻撃をガードする練習をした。〇〇選手の蹴りはガードが間に合わなかった。」

  • 「先生が言っていた『拳から出す。そして身体でアシスト』の感覚が少し分かった。」

  • 「右の上段回し蹴りでバランスを崩してしまう。」

こうした記録は、未来の自分が振り返った時に、成長の道筋を教えてくれる「宝物」になります。
さらに、課題を意識すると脳は無意識に答えを探し続けてくれるのです。



2. 「心のメモ」という即効性の復習法

ノートを書く時間がなくても大丈夫。
家に帰るまでの間に「心のメモ」を取るだけでも効果的です。

自問してみましょう。

  • 今日の稽古で一番印象に残ったことは?

  • 次の稽古で最初にやってみたいことは?

  • 今日の課題を解決するために、次にできる工夫は?

車の中や、お風呂の時間、布団に入る前の数分でも構いません。
頭の中で稽古を反芻【思い出し反復する】するだけで、記憶が定着しやすくなります。



3. 反省と復習を「習慣」にする

復習の効果を最大にするには、習慣化が大切です。

  • 週に一度でも

  • 月に一度でも

ノートや心のメモを読み返してみましょう。


「先月の課題、今は克服できている!」
「このときはこんなに苦労していたんだな…」

成長を客観的に確認でき、モチベーションが一気に高まります。




まとめ|第二の稽古が、強さをつくる

  • 稽古は「やって終わり」ではなく、復習とイメージが成長を決める。

  • 稽古ノートは未来の自分へのメッセージ。

  • 心のメモで即復習。

  • 習慣化すれば、才能や体格の差を超えて強くなれる。

反省と復習は地味かもしれません。

しかし、これこそが 着実に強くなるための最強の武器 。



👉 今日から、自分だけの「稽古ノート」や「心のメモ」を始めてみてください。
きっと、稽古がもっと楽しくなり、上達スピードも格段に上がるはずです。


とにかくやってみようよ。ね。

2025-08-29 12:17:00

心構えシリーズ⑦~組手の恐怖心を克服する!「恐れ」を受け入れて強くなる方法

組手は「怖い」もの。それを乗り越えるために

 

 

 

こんにちは!鴻凛會代表の小嶋です。

空手や格闘技をやっている方なら誰もが一度は感じるであろう、組手での**「恐れ」**についてお話ししたいと思います。

試合や練習で相手と向かい合ったとき、体が固くなったり、一歩踏み出すのを躊躇したり…そんな経験はありませんか?

「痛いんじゃないか…」 「負けたらどうしよう…」 「恥ずかしい思いをするんじゃないか…」

正直に言って、組手が怖いと感じるのはごく自然なことです。

むしろ、恐れを感じない人はいません。

大事なのは、その恐怖心にどう向き合うかです。

 

 

 

1. 恐怖を「受け入れる」

 

 

組手の大切な心構え、それは**「恐れを受け入れる」**ことです。

 

恐怖は、あなたが真剣に取り組んでいる証拠であり、体が危険を察知してくれているサインです。

 

この感情を無視したり、無理に消そうとしたりする必要はありません。

 

「ああ、今自分は怖いと感じているな」と、客観的に自分の感情を認めてみましょう。

不思議なことに、それだけで少し心が軽くなります。

恐怖は敵ではありません。

上手に付き合うことで、集中力が高まり、危険を回避するセンサーが研ぎ澄まされます。

 

 

 

2. 「自分は全力でヤル」という勇気を持つ

試合でも練習でも、負けることへの恐怖はつきものです。しかし、強くなるためには**「失敗から学ぶ」**ことが不可欠です。

組手は、あなたの技術を試す場であり、同時に新しい課題を見つけるための実験の場です。

勝敗はあくまで結果の一つにすぎません。

「どうすればもっと良い動きができたか?」

「なぜ相手の攻撃が見えなかったのか?」

試合のあと。こうした反省点を見つけられることこそが、本当の、現実の有るべき姿。です。

一歩踏み出す勇気は、「自分はヤル、何か一つでも試してみよう」という気持ちから生まれます。

 

 

3. 「小さな成功体験」を積み重ねる

 

 

いきなり強大な相手に挑む必要はありません。

まずは、自分にとって少しだけ挑戦的な目標を立ててみましょう。

  • 「今日は相手の攻撃を一度でも避けられたらOK」

  • 「相手の顔を見ながら組手をしてみる」

  • 「一歩前に踏み込んで技を出してみる」

どんなに小さなことでも構いません。この「できた!」という成功体験が、自信となり、次の一歩を踏み出す勇気につながります。

 

最後に

 

組手は、心と体を鍛える最高の修行の場です。

恐怖に打ち勝つということは、恐怖心を消し去ることではありません。

**「怖いけれど、一歩踏み出してみよう」**と決断することです。

あなたの中に眠る勇気を引き出し、稽古を続けていきましょう。

一歩ずつ、必ず強くなれます。

 


 

 

2025-08-28 12:01:00

心構えシリーズ。~空手道場の仲間と強くなるための関わり方

稽古の「仲間」ってなんだろう?〜目的が違っても共に強くなる方法〜

 

空手や格闘技稽古って一人ではできませんよね。そこには必ず「仲間」がいます。

道場に通う理由は人それぞれ。

プロの格闘家を目指す人。 強くなって自分に自信をつけたい人。
健康のために体を動かしたい人。 あるいは、親に勧められてなんとなく始めた子。


目的が違えば、稽古に対する熱意や取り組み方も当然違ってきます。
だからこそ、「仲間との関わり方」は、時に難しく感じられるものです。

「もっと激しくやりたいのに、相手は無理したくないみたいだ…」
「気を使いすぎて、自分のやりたいことが言えない…」

そんなふうに感じたことがある人もいるかもしれません。
でも、心配はいりません。考え方と、少しの工夫で、お互いが気持ちよく、そして効果的に成長できる稽古は可能です。


 

相手を「知る」ことが、成長への第一歩

 

難しく考える必要はありません。一番大切なのは、「自分のやりたいこと」と「仲間のやりたいこと」を意識して稽古することです。

自分がいて、相手がいる。その当たり前を意識するだけで、稽古の質は劇的に変わります。相手を尊重し、お互いの成長に気を配れば、稽古はテンポよく進みます。

では、具体的にどんな稽古をすればいいのでしょうか?様々な目的を持つ仲間たちが、全員で強くなるための方法をいくつかご紹介します。

 

1. 目的別ペアリング(バディシステム)

 

これは、目的が異なる二人でペアを組む方法です。

例えば、「試合で勝つためにスピードを上げたい」と思っている選手志望者と、「健康維持のために心肺機能を高めたい」と思っている人がペアになったとしましょう。


最初は戸惑うかもしれません。でも、こう考えてみてください。

選手志望者は、健康目的の仲間のミットを丁寧に持ち、相手が安全に動き続けられるようにサポートします。これは、相手の動きを冷静に見て、どこに隙があるかを見抜く練習にもなります。

健康目的の練習生は、選手の力強い突きや蹴りをミットで受け止めます。これは、体の芯を鍛え、動体視力を養う良い機会になります。

お互いの目標を理解し、尊重し合うことで、自分一人では得られない気づきが生まれます。
人格形成に取ってとても、良いかと思います。


 

2. テーマ別スパーリング

 

ただの自由スパーリングではなく、「課題」を決めて行うスパーリングです。

例えば、「相手の下段回し蹴りを避けてから、カウンターを打つ」というテーマを設定してみましょう。


選手はスピードやパワーを抑え、正確な技術に集中します。初心者や健康目的の人は、無理なくテーマに沿った動きを反復できます。

こうすることで、全員が同じ土俵で学びを深められます。技術の習熟度が上がり、相手への配慮が自然と生まれるのがこの稽古の大きなメリットです。

もちろん。その目的意識が本人にないといけませんけどね。


 

3. 「教える側」と「学ぶ側」の交代制稽古

 

これは、練習生同士で教え合う稽古です。

ペアを組み、一方が「教える側」になり、もう一方が「学ぶ側」としてアドバイスを聞いて実践します。

人に何かを教えるためには、自分自身がその技を深く理解している必要があります。
教えることで、自分の技術が再確認され、「ああ、ここはこうだったのか」という新たな発見につながります。

そして、相手の理解度に合わせて言葉を選ぶことで、コミュニケーション能力も向上します。優しく丁寧に教える中で、仲間への尊敬と信頼が深まるでしょう。




仲間はライバルであると同時に、あなたの成長を助けてくれる大切な存在です。

相手の「やりたいこと」を理解し、自分の「やりたいこと」を伝える。
その上で、お互いが気持ちよく稽古できる方法を探してみる。
この意識を持つだけで、道場はより良い場所に変わっていきます。

ぜひ、日々の稽古で試してみてください。



2025-08-27 11:34:00

心構えシリーズ④~ありがとうございます。自分の上達・未熟が分かりました。

心構えシリーズ④

稽古が終わったときに大切なこと


言葉:「ありがとうございました!」感謝の声を大きく

稽古が始まるときは「お願いします」。
これは――

👉 「自分がどれだけ上達したか、試します」
という決意の言葉。

そして、稽古が終わるときは「ありがとうございました」。
これは――

👉 「自分の上達が分かりました。自分の未熟さが分かりました」
という感謝の言葉。

つまり、始まりと終わりで意味がつながっているのです。

稽古で学んだこと、気づいたこと、課題になったこと。
すべてを受け取って「ありがとうございました」と声に出す。
その一言で、自分の稽古が一つの形になります。

声に出すことで、稽古は終わり、また新しい一歩が始まる。
この流れを大切にしましょう。




思考:「今日の学びを持ち帰ろう」

稽古は終わったけれど、そこで終わりじゃない。
本当に大切なのは――

「今日、自分は何を学んだか?」

・今日できたことは何か。
・今日注意されたことは何か。
・今日気づいたことは何か。

それを持ち帰ることで、家でも、学校でも、次の稽古でも、強くなれる。
心に一つだけでも、持ち帰って考えてみる。

それが、次の成長につながります。



行動:道場の隅々を見渡して整理整頓

稽古が終わったあとの道場は――
来たときよりも美しく。

使った道具を片付ける。
落ちているゴミがないか見る。

畳の端、壁の隅、鏡の前・・・鏡はないけど。。。

誰に言われなくても、周りを見て動けるようになると、
それだけで立派な“道場生”です。

整理整頓は、心の整理でもあります。
自分の気持ちを整えて、また次の稽古に向かう準備です。



👉 終わりを丁寧にすると、次への道が開く

何事も「終わり方」が大事です。
終わりを丁寧にできる人は、次にうまくつながります。


稽古の終わり方が丁寧だと、
・次の稽古が気持ちよく始められる
・仲間も先生も気持ちよく終われる
・自分自身も心がスッキリする

稽古の最後こそ、気持ちを込めて終わる。
それが、「強くて、かっこいい空手家」への第一歩です。



まとめ

  • 感謝の声を大きく出そう

  • 今日の学びを心に残そう

  • 道場をきれいに整えて終わろう

 

終わりを丁寧にする人は、次の始まりをもっと良くできる人。
今日もまた、「押忍」と一礼して、次の一歩へ――。


2025-08-26 11:32:00

心構えシリーズ③~稽古中~「空手は『心』が強くなる。稽古中に鍛える3つの力」

心構えシリーズ③ 稽古中

(小学生の空手稽古で・・たぶん・・大切なこと)


稽古中の姿勢

少年部には少しきついかもしれません。
でも――稽古中に大切なのは「まっすぐ前を見ること」。

よそ見せず。
しっかり不動立ち。

それが、まず最初の心構えです。


言葉:「押忍!」と元気よく

注意を受けたら「押忍!」と大きな声で返事する。

例えば怒られたなら、萎縮せず、大きな声で「押忍!」
怒鳴られたなら、「押忍!」と迫力で押し返す。

その一言で気持ちが入る。


その返事で、怒られていようが激しく注意されていようが――すべてはご破算になる。

逆に、小さな声で「押忍」と返せば、ただ怒られただけ。
迫力ある「押忍!」こそが、稽古の流れを前向きに変える力になります。




思考:「なぜその動きなのか?」

稽古中、やっている技や動きに問いかける。

「なぜ、この場面でこの技なのか?」
「どうしてこの動きなのか?」

考えながら取り組む。

考えると動き止まるならば・・・。
集中して終わってから振り返ってもいい。動けるなら、その場で考えながらでもいい。

「なぜ」は、進歩と進化に欠かせないものです。

自分の動きに「なぜ?」と問いかける

「なぜこの突きはまっすぐじゃないんだろう?」
「なぜこの技が先生は得意なんだろう?」
「なぜ相手は今、この技を出してきたんだろう?」

稽古中、自分の動きや相手の動き、先生の言葉に、
常に**「なぜ?」**と問いかけてみよう。


行動:指摘を受けたらすぐ直す

考えるだけでなく、実際にやってみる。
何度も試す。工夫する。

やってみて合わなければ使わなければいい。
でもある日、ふと「あのときの稽古が今、役立つかも」と気づく瞬間が来ます。


だから――
「ヤル!」と自分に誓って稽古する。



組手のときも

怖い、痛い――それでいい。

「お前も殴れ。俺も殴る。」
「お前も耐えろ。俺も耐える。」
「ヤレ!俺もヤル!」

俺は泣かない・・・つもりだけど・・・泣く。
お前は・・・どうする・・。(^^)

……それでも一緒に泣くこともあるかもしれない。

それでもいい。
とにかく気持ちをつくる。

勇気があるとかないとかじゃない。


ないなら――つくればいい。

勇気は造るもの。
やる気もヤルからやる気になる。


まとめ

稽古中の心構えは、技の前にまず「姿勢」「言葉」「思考」「行動」。
その土台があるからこそ、組手や試合で本当の強さが育っていきます。




今日も自分に誓おう。

 

「ヤル!」


稽古は自分自身との闘い。
どんなにきつくても、最後に自分に誓おう。
「俺は、ヤル!」と。

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2025.11.13 Thursday