心構えシリーズ③ 稽古中

(小学生の空手稽古で・・たぶん・・大切なこと)


稽古中の姿勢

少年部には少しきついかもしれません。
でも――稽古中に大切なのは「まっすぐ前を見ること」。

よそ見せず。
しっかり不動立ち。

それが、まず最初の心構えです。


言葉:「押忍!」と元気よく

注意を受けたら「押忍!」と大きな声で返事する。

例えば怒られたなら、萎縮せず、大きな声で「押忍!」
怒鳴られたなら、「押忍!」と迫力で押し返す。

その一言で気持ちが入る。


その返事で、怒られていようが激しく注意されていようが――すべてはご破算になる。

逆に、小さな声で「押忍」と返せば、ただ怒られただけ。
迫力ある「押忍!」こそが、稽古の流れを前向きに変える力になります。




思考:「なぜその動きなのか?」

稽古中、やっている技や動きに問いかける。

「なぜ、この場面でこの技なのか?」
「どうしてこの動きなのか?」

考えながら取り組む。

考えると動き止まるならば・・・。
集中して終わってから振り返ってもいい。動けるなら、その場で考えながらでもいい。

「なぜ」は、進歩と進化に欠かせないものです。

自分の動きに「なぜ?」と問いかける

「なぜこの突きはまっすぐじゃないんだろう?」
「なぜこの技が先生は得意なんだろう?」
「なぜ相手は今、この技を出してきたんだろう?」

稽古中、自分の動きや相手の動き、先生の言葉に、
常に**「なぜ?」**と問いかけてみよう。


行動:指摘を受けたらすぐ直す

考えるだけでなく、実際にやってみる。
何度も試す。工夫する。

やってみて合わなければ使わなければいい。
でもある日、ふと「あのときの稽古が今、役立つかも」と気づく瞬間が来ます。


だから――
「ヤル!」と自分に誓って稽古する。



組手のときも

怖い、痛い――それでいい。

「お前も殴れ。俺も殴る。」
「お前も耐えろ。俺も耐える。」
「ヤレ!俺もヤル!」

俺は泣かない・・・つもりだけど・・・泣く。
お前は・・・どうする・・。(^^)

……それでも一緒に泣くこともあるかもしれない。

それでもいい。
とにかく気持ちをつくる。

勇気があるとかないとかじゃない。


ないなら――つくればいい。

勇気は造るもの。
やる気もヤルからやる気になる。


まとめ

稽古中の心構えは、技の前にまず「姿勢」「言葉」「思考」「行動」。
その土台があるからこそ、組手や試合で本当の強さが育っていきます。




今日も自分に誓おう。

 

「ヤル!」


稽古は自分自身との闘い。
どんなにきつくても、最後に自分に誓おう。
「俺は、ヤル!」と。