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2025-07-13 22:40:00

確認、そして自分を守る

確認、そして自分を守る。キックボクシングのリング上で「無意識」の確認を意識する

もちろん空手でも同じですよ。

 

「確認、自分を守る」。この言葉には、私たちの行動の源泉があり、様々な「確認」がありますが、今日はキックボクシングの練習や試合における「確認」、特に試合の時の・「マットの上で・リングの上での・無意識の確認」に焦点を当ててお話します。

 

試合中の「無意識の確認」とは?

 

はじめっ」の主神の言葉・カーン!」とゴングが鳴り響くリングの上。

その瞬間は、誰しも緊張で体が固まるかもしれません。しかし、一度試合が始まってしまえば、多くのファイターは緊張を忘れ、相手の動きに集中しているはずです。

「相手の動きを細かく考えて、自分がいつ向かっていくのか…そんな余裕ないよね?」

その通りです。リング上では、一瞬の判断が勝敗を分けます。しかし、皆さんは「無意識に」、そして「刹那に」、膨大な量の確認を行っているのです。

相手の視線、構え、重心の移動。同時に、自分自身の体の状態も確認しています。 「今、ジャブを出すべきか?」 「ステップで回り込むか、それとも一歩下がるか?」 「蹴りか?パンチか?」

これらの思考は、頭で考えているよりもはるかに速く、まさに無意識のうちに実行されています。この「無意識」の精度こそが、ファイターの実力を決定づけると言っても過言ではありません。

 

無意識の精度を高める「反復稽古」

 

では、その「無意識」を正確に、そして瞬時に機能させるためにはどうすれば良いのでしょうか? 答えはただ一つ、「反復稽古」です。

何度も同じ技を繰り返し、何度も仮想の相手を想像する。 「こう来たら、こう返す」 「このタイミングで、こう向かっていく」

この繰り返しこそが、あなたの体に「確認と行動のセット」を染み込ませていきます。稽古をすればするほど、本番のマットの上・リング上で、あなたは無意識のうちに相手を確認し、適切な行動を起こせるようになるでしょう。確認と動きが、あたかも一つの動作のように一体となるのです。

 

恐怖を乗り越え、自分を創る

 

稽古の中では、恐怖を感じることもあるでしょう。相手の攻撃を前に思わず体が縮こまる。「ビビって丸くなる稽古」もあるかもしれません。

しかし、そこで自分に言い聞かせることが重要です。

「それじゃいけない!」 「丸くなるな、丸くなるぐらいなら、右の拳を突き出せ!」

そう自分に語りかけ、ビビって丸くなるのではなく、臆することなく攻撃に転じる自分を創り上げるのです。

すべての展開を想定し、想像力を最大限に働かせて反復稽古を行う。これが、本当の「自分を守る」強さを生み出す道です。

 

君の隣には、僕がいる

 

「初心者だから、そんなことできないんじゃないか?」 そんな不安を感じるかもしれません。でも、大丈夫です。

先輩であり、先生である私たちがいます。不安なことは、全て任せてください。

私たちは、ファイターとしての「いろは」をすべて教えます。基本から応用まで、一つ一つ指導します。

しかし、忘れてはいけないことがあります。 「僕たちがいるから大丈夫。だから、思い切りやる」 その気持ちは大切です。

でも、「僕たち先生がいるからと言って、頼るな。やるのは自分だ。甘えてちゃいけない。やるのは自分」

私たちは全力で君を応援します。

力いっぱいの稽古をしろ。

私たちは君と一緒に戦うつもりで指導します。

立ち止まりたくなったら、隣で伴走しよう。立ち止まれば、背中を押してやる。

もう歩けないとくじけそうなら、肩を貸す。

不安な気持ちを察してほしいなら、真正面に立って、君の目を見て声をかけてやる。

さあ、どうしていいかわからないとき。 そんな時こそ、確認してください。 「仲間がいること」を。

自分を守るということは、まず自分で動き出すことです。そして、その道のりには、必ず仲間がいることを忘れないでください。

自分を信じて。