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その構えに気持が視える。
構えとは「形」?──たぶん、「意識」の現れ!
「構え」と聞いて、どんなイメージを抱きます?
教本通りのきれいな形?
それとも、技を繰り出すための準備姿勢?
僕は、こう思います。
構えは単なる「形」ではなく、
その人の「意識」そのものが現れたもの。
特に、子どもたちの構えを見ていると、それがよくわかるんです。
構えが語る「心の声」
例えば、フルコンタクト空手の稽古で、パンチを受けそうになった子どもがこんな動きをすることがあります。
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顎が上がる
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身体をのけぞらせる
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腕をバタバタと動かす
これ、技術的に見れば「構えができてない」と判断されるかもしれない。
でも、ほんとは違う。あ、出来てないんですけどね(^o^)
「怖い」「避けたい」「どうしよう」──その子の“意識”がそのまま身体に現れているんです。
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だからこそ、「意識」が変われば「形」も変わる
僕たちは、よく言いますよね。
「もっと顎を引いて!」
「腰を落として!」
もちろん、それも大事です。
でも、その子の中に「怖い」という気持ちがあったら?
形だけを直しても、すぐに戻ってしまうんです。
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「怖くて動けない」──うん。それで良い。
ここが一番大事。
「怖くて思うようにできない。」それが普通。
それでいいんだよ。
相手の攻撃にビビって身体を丸める。
それは「自分を守るための素早い判断」なんです。
そう伝えてあげてください。
「きみは、ちゃんと反応できてる。大丈夫だよ」と。
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丸くなれたら、それを“競技の形”に変えていく
素早く丸くなれるなら、それはすばらしい。
次は素早く「受ける」「ステップする」「捌く」を覚えればいい。
「できない」のが当たり前何だから。
だから「稽古」があるんです。
「難しい? だから何度も稽古するんだよ」
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意識の変化が、自然と“正しい構え”を導く
構えは、思考・言葉・行動の結果。
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どんな見方をしているか?
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どんな言葉をかけてもらったか?
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どんな経験を積んでいるか?
それらすべてが、「構え」ににじみ出てくるんです。
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指導者として、親としてできること
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子どもの“心の声”を読み取る
→ 動きや表情の硬さから、何を感じているか想像してみてください。 -
安心感を与える
→ 「失敗してもいいんだよ」と伝えられる空気をつくる。 -
成功体験を積ませる
→ 小さな「できた!」の積み重ねが、自信につながります。
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最後に──構えは、心の鏡
構えは、その子の“心”が映し出される鏡です。
技術も大事。でも、それ以上に「心を育む」ことこそ、
しなやかで強い構えを生み出す第一歩だと僕は思っています。
あなたの指導が、子どもたちの未来を拓きます。
…と、自分に言い聞かせる毎日です (^^)